以下は公演の当日パンフの文章です

北川44君達とのお芝居もはや五本目。

今回は三本立てなので純粋に本数で言うと七本目です。

一年で、七本というのはかなり多いんじゃないかと思います。

しかも、一ヶ月公演です。

長いっす。

一時間物でお値段もおやすくなっておりますので、もしも、見終わって、

人に勧めてもいいかなと思われたら、是非、宣伝してやってください。

今回は、というか今回も『バックトゥザフユーチャー』というタイトルに助けられました。

このタイトルがなかったら、タイムトラベル物を作ろうと言っても、

結局、こんなにぶっ飛んだ物にはならなかったと思います。

ただし、あの映画からお借りした物は『バックトゥザフユーチャー』という

あのキャメラ目線で叫ぶドクのポーズと、

タイムスリップの実験に使われるアインシュタインという犬の存在だけでした。

僕らがやってみたかったのは『バックトゥ』の映画のストーリーを

演劇として再現することではなく、あの映画に流れている

誰もが胸ときめかせるなにか・・

が、演劇で表現できるかどうか、でした。

作家の私がきちんと言葉にできないのもどうかと思いますが、

映画『バックトゥザフユーチャー』には僕らを幸せな気持ちにさせてくれる、

わくわくどきどきさせてくれるなにかがあると思うのです。

それはたぶん、同じストーリーをまねることではなく、

見終わったときに、あの映画を見終わったときのあの感じになれば

成功なんだろうと思ったのです。

一時間物を三本、おのおのの話がバラバラではなく様々なレベルで関係を持ち、

なおかつ、それぞれが独立した話として完結している。

こんな事がはたしてほんとうにできるのだろうかと、

自分で発案しておきながら一抹の不安はありましたが、

三本を書き上げ、役者達と芝居を作った今、

あと三本は軽くできそうな気がしているところです。

ちなみに、パート4はアインシュタインの冒険談。

そして、パート5はタイムパトロールは大忙しのお話。

パート7は時間旅行会社の企画会議を舞台に、

いったい今、どんな時間旅行を企画したら人々は旅をしてくれるだろうか

『江戸の火事見物ツアー』なのか

『新撰組追っかけツアー』なのか

『ビートルズの武道館公演を見に行くツアー』なのか

『ビートルズの武道館公演の前座のドリフターズを見に行くツアー』なのか・・

という、侃々諤々のテーブルトークお芝居になる予定です。

まあ、そんな先の話はさておき、

今、これから始まる我々の『物語』をごゆっくりお楽しみください。 

 じんのひろあき

    

百姓一揆見学旅行のはずが・・

百姓達と一緒に野武士と戦う時間旅行者達

(工事中)

『フランケンシュタイン』の映画を撮影中のキャストが間違って未来へ。ラストシーンの流星群をめぐって、過去と未来を激走する。
タイムマシン誕生秘話。

宇宙犬と同じく試験的に時間旅行に出されてしまうアインシュタイン。そして、人類初の時間旅行者は、悲劇の体験を・・